自分の目の前にまとめて100個とか200個のブロック置きたい、という時がある。
fillコマンドで相対座標をうまく活用すればそれが可能となる。
例えば、
1) カーソルを起点に縦向きの長い棒(長さ11ブロック分)
2) 1)の棒を底辺とした壁(高さ11ブロック分)
3) カーソルを中心に横向きの長い棒(長さ11ブロック分)
4) 3)の棒を底辺とした壁(高さ11ブロック分)
5) 4)の壁が前面となる立方体(辺の長さが11ブロック分)
を作ってみる。
- 1. fill:特定の範囲をまとめてブロックで置き換えるコマンド
- 2. 自分の向いている方角を知る
- 3. 座標の概念を理解する
- 4. 自分の前方にブロックを置いていくための準備
- 5. 自分の前方にブロックを置いていく(北を向いている時)
- 6. 各方角において、左右前後の軸の方向が分かれば難しくない
1. fill:特定の範囲をまとめてブロックで置き換えるコマンド
/fill <from> <to> <block> [outline¦hollow¦destroy¦keep]
/fill <from> <to> <block> replace <newTileName>
<from>は起点(starting coordinates)、 <to>は終点(ending coordinates)を入れる。
絶対座標、相対座標どちらでもよい。ここではどちらも
起点:x1 y1 z1
終点:x2 y2 z2
という記号を用いる。
2. 自分の向いている方角を知る
F3を押して、Facingの数字を見ることでわかる。
ここでは112.6 / 39.5とあるが、112.6が見ている方角を、39.5が見ている方向の高さを表している。方角は数字で表されており、下記のようになっている。
112.6は上の図で言うと西(West)に入っていることがわかる。
3. 座標の概念を理解する
次に、マインクラフトでの座標(x, y, z) の概念を理解する。2.で述べた方角とはプラスマイナスが感覚的に異なる。
x軸は東西方向:プラスが東、マイナスが西
y軸は上下方向:プラスが上、マイナスが下
z軸は南北方向:プラスが南、マイナスが北
fillコマンドの起点、終点には絶対座標、相対座標ともに用いることができる。
絶対座標:特定の位置を意味する座標のこと。
例えば
1000 50 200
の場合、南北方向の1000という場所、上下方向の50という場所、東西方向の200という特定の場所になる。
相対座標:自分の位置からどのくらい離れた場所にあるか
~をつけることで相対座標を用いることができる。例えば
~1000 ~0 ~200
の場合、自分の場所から東方向に1000、上下方向は0、南方向に200行った場所となる。
4. 自分の前方にブロックを置いていくための準備
4.1. 北、東、南、西のどちらかを真っすぐ向いた状態にする。
F3を押し、Facingで向いている方角を確認し、北、東、南、西のどちらかを真っすぐ向いた状態にする。
北(North):180/-180
東(East):-90
南(South):0
西(West):90
ここでは北を例として解説していく。
4.2. 北(North):180/-180を向いている時
4.2.1. 北は180、もしくは-180なので、Facingの左の数字が180になるようにする(多少ずれても構わない)
この状態であれば、相対座標のx,y,zの解釈は
x::プラスが右 (東)。マイナスが左 (西)。
y:プラスが上。マイナスが下。これは方角によって変わらない。
z:プラスが後ろ(南)。マイナスが前(北)。
4.2.2. 自分が今いるブロックの位置を確認する
上の画像の(2)から、ここでは
7004 72 -563
にいることがわかる。
4.2.3. 四角いカーソルのブロックの位置を確認する
上の画像の(3)から、ここでは
7004 71 -568
であることがわかる。
x座標(東西方向):北を向いているので変化はない。
y座標(高さ):自分の位置より高さは1下がるので、72-1=71となっている。
z座標(南北方向):-568と、自分の場所-563より5前方(北)にあることがわかる。
5. 自分の前方にブロックを置いていく(北を向いている時)
1) カーソルを起点に縦向きの長い棒(長さ11ブロック分)
カーソルは自分の前方5の場所にある。北を向いている時、前方はマイナスとなる:z1=~-5
そこから11ブロック分前方まで (z2=~-15)真っすぐに石を置きたい場合は下記となる。
起点: ~ ~ ~-5
終点:~ ~ ~-15
/fill ~ ~ ~-5 ~ ~ ~-15 stone
2) 1)の棒を底辺とした壁(高さ11ブロック分)
起点は1)と変わらないが、終点は高さが11ブロック分増える(y2=~10)。
☆自分の高さが0なので、0からカウントする。11ブロック分であれば~10となる。
起点: ~ ~ ~-5
終点:~ ~10 ~-15
/fill ~ ~ ~-5 ~ ~10 ~-15 stone
3) カーソルを中心に横向きの長い棒(長さ11ブロック分)
カーソルは自分の前方5の場所にある:z1=~-5
今回は奥行きはないので、z2=z1=~5
ここを中心に左右に5個ずつ、計11個のブロックからなる棒を作る。
x軸はどちらが起点でも良いが、自分から見て左側(西:マイナス方向)とすると、
起点:~-5 ~ ~-5
終点:~5 ~ ~-5
/fill ~-5 ~ ~-5 ~5 ~ ~-5 stone
4) 3)の棒を底辺とした壁(高さ11ブロック分)
起点は3)と一緒でよい。
終点は11ブロック分、高くする必要がある:y2=~10
起点:~-5 ~ ~-5
終点:~5 ~10 ~-5
/fill ~-5 ~ ~-5 ~5 ~10 ~-5 stone
5) 4)の壁が前面となる立方体(辺の長さが11ブロック分)
起点は3),4)と一緒でよい。
終点は、4)より前方に11ブロック分進む必要がある:z2=-15
起点:~-5 ~ ~-5
終点:~5 ~10 ~-15
/fill ~-5 ~ ~-5 ~5 ~10 ~-15 stone
6. 各方角において、左右前後の軸の方向が分かれば難しくない
4と5は北を向いている状態を例としたが、向いている方角によってx軸、z軸が入れ替わる。非常にややこしいが、下表を参考にすれば簡単だ。
例えば、東(-90)を向いている時は、右はz軸のプラス、前方はx軸のプラスだ。
前方5マス (x1=~5) のところから、右に6ブロック (z2=~5:☆0からカウントするので6ではない) 石を置きたい場合はこうなる。
起点:~5 ~ ~
終点:~5 ~ ~5
/fill ~5 ~ ~ ~5 ~ ~5 stone